請福 極古酒 1982 本場泡盛 40度
約600年前の歴史を持つ「泡盛」の原料は米。沖縄の風土に合った独特の黒麹を使い、水、蒸留方法、そして貯蔵方法を選びさまざまな泡盛が造られています。泡盛は、黒麹菌の働きで、寝かせれば寝かせるほど、その薫りは芳醇により深く、その味はまろやかに変化していき「古酒」(クース)と呼ばれるお酒となります。
あまり知られていない事ですが、一般的に泡盛も蒸留酒の代表であるウイスキーのように、いろいろな種類をブレンドし、その酒の味わいを完成させます。だからブレンドという作業は杜氏の技量が試される大変重要な工程でその泡盛の味を大きく左右させるのです。
『極古酒』は、1982年石垣島請福酒造の蔵の片隅で造られました。21世紀初めての年、この『極古酒』の蔵出しを試みたところ、薫りもキツク、味も泡盛独特でしたので、杜氏の手により再び封印されました。そして、この沖縄復帰30周年を迎え2002年に再び蔵出しをしたところ、その薫りは芳醇に、味もまろやかな古酒に仕上がっていました。18年の歳月では変化しなかった風味が、このわずか2年の歳月で、まる少女が淑女になるように変化していた。これが泡盛古酒の不思議であり魅力なのです。
請福酒造では、この古酒ならではの魅力を伝えたいと、ブレンドが行われている近年の古酒造りが主流のなか、敢えて23年前の1982年に貯蔵したままの状態で、1滴の水も加えないノンブレンドの純粋な古酒として「1982」の商品化に踏み切った。まさに、酒を造った杜氏にも予想のできない「泡盛の静かなる変化」これこそが沖縄の時間だけがなしえる稀なる古酒の醍醐味である。薫り高く、まろやかな至福の熟成期を迎えた古酒ならではの味わいを約束する1本である。

■限定品 |
■蔵元:請福酒造有限会社 |
■産地:沖縄県 石垣市 |
■原材料:タイ米.黒麹 |
■アルコール度:40度 |